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日本人にも人気のある韓国料理「ポッサム」。茹でた豚肉をキムチやサムジャン(つけ味噌)などと一緒に葉野菜に包んで食べる、ごちそうメニューです。
今回はそんなポッサムのレシピを紹介します。
ポッサムといえば以前、BTSのジョングクが「スユク」の作り方を紹介した際に、ARMYの皆さまが「スユクとポッサムの違いって何なの!?」とSNSでザワついていたことを思い出します。
よく混同されやすいのですが、スユクとは「茹でたお肉」、そしてポッサムは茹でた豚肉(つまりスユク)をサンチュなどで包んで食べる料理のこと。ですから茹でた豚肉単体を「ポッサム」とは呼ばないのです。
ちなみに私が韓国料理を作り始めたのは約10年前。当時、韓国人の先生から韓国料理を学んでいたのですが、ポッサムの作り方を教わったときに「ポッサム」という単語のもう一つの意味を教えてもらいました。
時代劇モノの韓国ドラマが好きな方であれば、両班(朝鮮王朝時代の貴族)の娘などが深夜に人さらいに襲われて、布に包まれて誘拐されてしまうシーンなどを見たことがあるのではないでしょうか……? ポッサムの「ポ(보)」は風呂敷という意味で、「サム(쌈)」は包んで食べる料理……そこから来ているのか、布で包み込んで人さらいを行為を「ポッサム(보쌈)」と呼んでいたそうです。
それを聞いた直後は、なんだか複雑な気持ちでポッサムを口に運んだことを思い出します(笑)。
それはさておき、ポッサム作りはお肉を茹でる時間はかかりますが、作る手順はとても簡単! 華やかなのでホームパーティーでも喜ばれるメニューです。お肉を柔らかくじっくり茹でるレシピを伝授しますので、葉野菜に包んで美味しく召し上がれ。
また、ポッサムを作るなら必ず用意したいのがサムジャン。いわゆるつけ味噌のことで、サムギョプサルと一緒に食べることもあり、韓国料理においてサムジャンはお肉の強い味方! 市販のサムジャンを購入しても良いのですが、材料さえあればご自宅でも作れます。
しっとりジューシー! ポッサム(茹で豚の葉野菜包み)のレシピ
ポッサムの材料(4人分)
【材料(4人分)】
– 豚バラ肉ブロック400〜500g程度
○長ネギ青い部分1本
○玉ねぎ1/4個
○にんにく3かけ
○たかのつめ2個
○ローリエ2枚
○しょうが1かけ (皮を剥いて適当にスライスしておく)
-サンチュ、サニーレタス、エゴマの葉、白菜 など好きな葉野菜 適量
–サムジャンやキムチなど
【調味料】
★酒大さじ3
★テンジャン(韓国味噌)大さじ3
★インスタントコーヒー スティック2本(小さじ2)
★醤油大さじ5
★砂糖大さじ5
ポッサムの作り方
【作り方】
- 豚バラブロックをなべにいれ、かぶるくらいの水を入れて強火にかける。○の材料(香味野菜や薬味)をすべて入れる。
- 沸騰したら中火に落として、アクはこまめにとる。
- ★の調味料を入れ、よく溶かす。
- 沸騰後20〜30分で、生姜は取り除く。沸騰後45分〜1時間で火を止める。
- 粗熱が取れたら、お肉を7〜8mmの厚さにスライスする。食べるときは、サンチュやエゴマに包んで。キムチを一緒に包んだり、サムジャンをつけたりしていただく。
美味しいポッサム作りのポイント